【テニス】腰と肩の違和感は放置しない。分離症は初期のレントゲンで写らない
テニスの体をひねる動作は、成長期の腰椎に強い負担をかけます。「疲れかな」で2週間を過ごさないでください。
サーブやオープンスタンスのストロークは、腰を反らせながらひねる動作を繰り返します。この動きは腰の後ろにある弓状の骨(椎弓)に力を集中させ、疲労骨折を起こすことがあります。これが腰椎分離症で、日本スポーツ整形外科学会の解説では「スポーツを活発に行なっている、10歳代前半の成長期におきます」とされています。
見逃されやすい最大の理由は、画像に写らないことです。同学会の解説は、初期の段階について「X線写真ではわかりませんが、MRI(脂肪抑制画像)では白く映ります」と明記しています。つまり『レントゲンで異常なし』は、この疾患を否定する根拠になりません。加えて初期は痛みが強くなく、『重い』『張る』程度で始まるため、本人も親も疲労だと解釈します。
早期発見の価値が特に大きいのは、治り方が段階によって決定的に違うからです。同学会の解説によれば、初期であれば原因となった動作を制限しコルセットを装着することでヒビは治っていく一方、末期になると「運動を休んでもくっつくことはありません」。つまり、見つけた時期がそのまま予後を決めます。
受診の目安は「背中を反らすと痛い」「反らしてひねると痛い」「はじめは運動のときだけだったのに、日常生活でも痛むようになってきた」。このいずれかがあれば、レントゲンだけで終わらせず、MRIが撮れる医療機関で相談してください。
肩については、後発でテニスを始めた選手ほど、フォームが固まる前に球数が増えることでリスクが上がります。サーブの本数を数える習慣(1日100本を超えたら翌日は打たない等)を、早いうちに作っておくと後が楽です。
親が気をつけること
「レントゲンで異常なし」と言われても、症状が続くなら別の医療機関で相談してよい場面です。
出典・参考
- 日本スポーツ整形外科学会|スポーツ損傷シリーズ 4.腰椎分離症(PDF) https://jsoa.or.jp/content/images/2025/12/S-04.pdf
- 日本整形外科学会|腰椎分離症・分離すべり症 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondiyolysis.html
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