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「急に不器用になった」は成長スパートのサイン。伸びる時期こそ量を足さない

身長が一気に伸びる時期、骨の成長に筋肉と腱が追いつかず、体は一時的に硬く・ぎこちなくなります。ここで練習量を足すと、伸びずに壊れます。

身長が最も速く伸びる時期を「成長スパート(PHV:最大身長発育速度)」と呼びます。日本サッカー協会の資料によると、日本人男子では平均12〜13歳ごろ(早ければ10歳、遅ければ16歳)、女子はそれより約2年早く訪れます。個人差は大きいものの、小学校高学年から中学生というのは、多くの子がこの山のどこかにいる年代です。

このとき体の中では、まず骨が伸び、筋肉と腱が後から追いつきます。結果として一時的に柔軟性が落ち、手足が長くなった分だけ体の動かし方の感覚がずれます。「急にフォームが崩れた」「タイムが止まった」「ボールタッチが雑になった」——保護者が最も不安になるこの時期の変化は、多くの場合サボりでも伸び悩みでもなく、体の設計変更が進行中というだけです。

問題は、ここで大人がよかれと思って練習量を足してしまうことです。骨の端(成長軟骨)はこの時期いちばん弱く、腱が引っ張る力に耐えられません。オスグッド病(膝の下の痛み)やシーバー病(かかとの痛み)は、まさにこの構造で起きます。伸びている最中に量を足すのは、工事中の橋に大型車を通すようなものです。

やることは逆で、この時期は「量を据え置き、質と柔軟性に振る」のが基本です。日本サッカー協会も、この時期のジャンプ動作は低い高さ・少ない回数から始め、練習後には必ずストレッチを入れるよう勧めています。伸びが落ち着いてから量を戻せば、筋力も体力も後から乗せられます。

今週の1手

洗面所の壁に身長を月1回記録し、3か月ごとに伸びを計算する。前の3か月より明らかに伸びが大きい時期は、練習量を増やさない。

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親が気をつけること

子どもに「最近フォームが崩れてるぞ」と言わない。本人がいちばん違和感を感じています。

出典・参考

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